たきるブログ

C#やOracleなどの情報を書いています。

【Oracle】Oracleの使用メモリ容量、SGA容量を変更するのと、トラブルシューティング

DBAの知識ないから、DBの設定ぶっ壊して、1から入れなおしかなーなんて思える状態から脱却できたので、メモっておこう!


SGAの現在のメモリ割当を確認。

sqlplus / as sysdba
show parameter sga_;
NAME TYPE VALUE
------------- ------------ -------
sga_max_size big integer 2G
sga_target big integer 2G

ここで、以下のように容量変更を実行するのはダメ。

sqlplus / as sysdba
alter system set sga_max_size = 4G scope=spfile;
alter system set sga_target = 4G scope=spfile;

なぜなら、メモリの物理的な割当を超過したSGAを設定すると、壊れる
以下を実行し、memory_max_target、memory_targetがそれにあたる。
メモリ割当容量を変更する場合には、この物理的な割当容量を確認する手順は必須だ。

sqlplus / as sysdba
show parameter memory_;
NAME TYPE VALUE
------------------------- ------------ --------
hi_shared_memory_address integer 0
memory_max_target big integer 3G
memory_target big integer 3G
shared_memory_address integer 0

MEMORY_MAX_TARGETMEMORY_TARGETの説明によると、MEMORY_TARGETがOracleが利用するメモリ割当量で、その範囲内でSGAやPGAを設定する。
つまり、いきなりSGAのメモリ割当量を変更し、MEMORY_TARGET割当量≦SGA割当量となると、設定としてはNGだ。

よって、まず変更すべきはSGAではなくMEMORY_TARGETだ。
また、SGAに4GBを割り当てたいなら、MEMORY_TARGETは4GBより大きくなければならない
それぞれの項目の説明はSGA_MAX_SIZESGA_TARGETを参照してほしい。

sqlplus / as sysdba
alter system set memory_max_target = 5G scope=spfile;
alter system set memory_target = 5G scope=spfile;

そのあとにSGAを変更する。

sqlplus / as sysdba
alter system set sga_max_size = 4G scope=spfile;
alter system set sga_target = 4G scope=spfile;

んでインスタンス再起動

sqlplus / as sysdba
shutdown immediate
startup

これで、Oracleで利用する物理メモリ容量の増加と、SGA容量の増加を行える。



で、これから俺がやらかした状態と、解消手順。
壊した経緯

  1. もともと物理的に1.6GBくらいしか割り当ててない。
  2. 物理割当を確認せずにSGAを4GBに変更。
  3. インスタンスの再起動ができなくなる。

再起動すると、こんなメッセージが。

ORA-00844: Parameter not taking MEMORY_TARGET into account
ORA-00851: SGA_MAX_SIZE 4294967296 cannot be set to more than MEMORY_TARGET 1690304512.

SGA_MAX_SIZEがMEMORY_TARGETを超えてんぞコラってことみたい。
こうなると、もうインスタンスへの接続もできないので、以下の手順を踏まないと直せない。

  1. spfileからpfileを生成する。
    sqlplus / as sysdba プラガブルの場合、コンテナを指定する必要がある。 sqlplus /@コンテナ名 as sysdba
    create pfile from spfile;
    %ORACLE_HOME%\database\INIT<SID>.ORAが作成されます。
    %ORACLE_HOME%は、11gのデフォルトなら「D:\app\Administrator\product\11.2.0\dbhome_1」とかで、
    INIT<SID>.ORAは、インスタンス名が「HOGE」なら「INIThoge.ORA」ってファイルがある。
  2. INIT<SID>.ORAをテキストエディタで編集する。
    以下では、MEMORY_TARGETを5GB、SGAを4GBに設定してみる。
    <SID>.__sga_target=4294967296
    *.memory_target=5368709120
    *.sga_max_size=4294967296
    *.sga_target=4294967296
  3. INIT<SID>.ORAを利用してインスタンスを起動する。
    注意する点は、指定するのはファイル名だけではなくてフルパスで指定する。
    sqlplus / as sysdba
    startup pfile="D:\app\Administrator\product\11.2.0\dbhome_1\database\INIT<SID>.ORA"
  4. 起動できたら、pfileの設定をspfileに書き戻す。
    注意する点は、指定するのはファイル名だけでいい。
    / as sysdba
    create spfile='SPFILE<SID>.ORA' from pfile='INIT<SID>.ORA';
  5. んでいつも通りのインスタンスの再起動をしてみて、起動すればOK。
    sqlplus / as sysdba
    shutdown immediate
    startup